子どものために出来ること

もうすぐ2歳になる娘を見ながら
最近よく考えていることがあります。

「僕はこの子のために何が出来るだろうか?」

ということです。

まずは親としてあたり前のこととして

・栄養のあるご飯をいっぱい食べさせる
・外でたくさん遊んであげる
・絵本の読み聞かせをする
・スキンシップをする
・愛情をコミュニケートする

などなど、書き出せばキリがないくらい
やる事はたくさんあります。

当たり前のことを当たり前にできていれば
ある程度はちゃんと育ってくれると思います。

ただ、成長の過程において発生する
ステージの欠落やコンプレックスなどを
いかに解消するかといった事や、

子どもが持っている才能や可能性を引き出し
充実した人生を過ごせるようになってもらうには
何が必要なのかというのを日々考えていると
絶対に欠かすことのできない

『2つのポイント』

があるという結論にたどり着きました。

まだまだパパ歴は浅い僕ですが
子育て中の方やこれから子育てをする
僕と同年代の人たちの参考になると思ったので
シェアしたいと思います。

– – – –

僕が特に重要だと考えているポイントは、

1,土台の形成

2,資質の見極め

の2つです。

それぞれ説明していきます。

– – – –

1つ目の「土台の形成」については

・何を持って土台とするのか?
・土台とは何なのか?

という事を理解しておく必要があります。

その為に前提知識として必要なのが

「人生のステージ理論」

のフレームワークです。

このステージ理論は、世界中の天才たちが
長い時間をかけて積み上げてきた
発達心理学や進化生物学、行動経済学などの
数多の理論を統合して融合して構築し、

「人が一生の中でたどっていくステージ」

を解き明かした画期的な理論です。

この理論を知っておくことによって
生まれてから死ぬまでの間にどんなステージが
用意されていて、今自分はどこに居て、
次にどこを目指していけば良いのかが
明確に認識できるようになります。

人の数だけ異なる人生のストーリーが
存在しているのですが、統計的な視点で見ると
ほとんどすべての人が一定のパターンで
年齢を重ねて行く事が認識できて面白いです。

これがいわば「人生の縦軸」ですね。

で、これが子育てをしていくにあたって
なぜ重要になるのかというと、
その時期その時期で必要な経験をしておかないと
ステージを順当に上げていけないからです。

大人になってからもこのステージの存在を
認識することは非常に大事なのですが
人格が形成される幼少期においては
より重要になります。

家やビルなどの建物と同じで
いきなり柱を立てたり屋根を作ったりする前に
しっかりとした基礎を作って土台をガッチリと
固めておかなければ、どんなに立派な上モノを
建ててもちょっとした事で崩壊してしまいます。

ステージは基本的には8段階とされていて
一番下のステージ1は赤ちゃんで
一番下のステージ8は仏陀やキリストなどの
聖人クラスのステージだと言われています。

その間にも色々あるのですが、
子育てにおいて特に重要なのは
一番下のステージ1と、その次にある
ステージ2の部分です。

だいたいの時期で言うと
幼児期や幼年期くらいです。

思春期が始まる前くらいの認識でOKです。

このステージ1と2の時期に、
それぞれのステージで必要な要素をちゃんと
満たしてあげることができさえすれば、

その後の感情面・精神面の発達や
ステージの上昇がスムーズになり、
より高いステージを目指すことが
可能になってくるのです。

逆に、この土台となるステージにおいて
必要な要素をちゃんと満たせずに成長すると
「ステージの欠落」が発生します。

欠落が起こるとどうなるのかというと、
無意識のうちに欠けている要素を
満たそうとする行動をするのです。

本来、その時期その時期で必要なことを
ちゃんとやっていけばステージは勝手に
上がっていくようになっているのですが
欠けてしまうとブレーキが掛かるのです。

ステージを前に進めようとする力と
ステージを後ろに戻そうとする力の
相反するベクトルを持った2つの力が
互いに引っ張り合うことになるので
自分の内側で摩擦や葛藤が起こり、
進みたくても進めないジレンマ状態になります。

欠落したステージに戻って、欠けた部分を
満たしなおそうとする心理作用のことを
僕は「逆行発達」呼んでいます。

対義語である「順行発達」は
年齢とともに進むステージの移行が
順調に進んでいる事を指します。

「順行発達」に比べて「逆行発達」の場合は
それぞれのステージを満たすために必要な
時間が経験値が多くかかる傾向にあります。

わかりやすい例としては、
「遅咲きの青春」ですね。

10代、20代の青春時代に遊びや恋愛をせず
脇目も振らずひたすら真面目に勉強と
仕事だけして大人になった人が
ある程度の年齢になってから遊びを覚え
歯止めが効かなくなってしまう現象、

といえば、なんとなくイメージが
つきやすいと思います。

ただ、逆行発達は別に悪いことでは
ないと僕は思っています。

幼少期の家庭環境や人間関係によっては
ステージがちゃんと満たせない事は
多々あります。

子どもには自分の意志で環境を変えるのは
難しいことなので、欠落が発生することは
ある意味仕方ないことであるといえます。

なので、自分でステージを上げていくために
意識的に逆行発達をするのは良いと思います。

が、認識も意識もしないで無意識状態で
欠落を満たすための行動に走ってしまうと
かなりのダメージを負う可能性があります。

ステージ2の「家族/部族」という要素を
しっかり満たせていないまま大人になると
カルト宗教にどっぷりハマってしまったり
極端に他人に依存的になってしまったりと
ネガティブな部分が強く出てしまうのです。

ステージ5において社会的・金銭的な
成功を獲得していくためにも
1から4までのステージをしっかりと
満たしておくことが重要です。

もし、あなたがどんなに勉強しても
必死になって行動してもビジネスで
結果が出せないと苦しんでいるなら
下のステージが満たせているかどうかを
チェックしてみることをオススメします。

とにかく、成熟したステージの高い人間に
我が子を育てたいと思うのであれば
ステージ理論を脳にインストールし、
細心の注意を払って子どものステージを
満たしていくことが重要なのです。

子どもの幼少期をどんな環境で過ごさせるかは
完全に100%親の責任ですからね。

今、うちの娘はステージ1から2への
移行期間が終わりかけているところです。

まだ一人目なのでなんとも言えない部分は
あるのですが、発達の具合を見ていると
ステージ理論で学んだ事がそのまま表れていて
非常に興味深く感じています。

これから本格的にステージ2に入っていくので
新しい環境に移ってからはより意識して
満たしてあげたいと思います。

– – – –

次に2つ目のポイントである

『資質の見極め』

について説明していきます。

1つ目のポイントであるステージ理論が
人生「縦軸」であるとするならば、
「資質」というのは「横軸」に相当します。

資質・性質・個性・タイプ・パターンなど、
人の違いを表す言葉はたくさんありますが
いずれも「横軸」と捉えてもらってOKです。

なぜ、子どもの資質を見極めていく事が
重要であるのかというと、人それぞれ
持って生まれた資質や才能はみんな違っていて
それぞれに果たすべき役割が異なるからです。

人それぞれみんな違った個性を持って
生まれてきているということは誰もが
理解していると思います。

が、実際にその個性や資質を客観的に
分析する手法やアプローチについて
深く理解している人の数は少ないです。

ほとんどの人が自分の感覚や人生経験を元に
「この人はこういうタイプの人だな」と分類し
なんとなくで違いを認識しています。

ただ、観察力や洞察力にも個人差があり、
人生の中で接した人数や経験値も違うので
みんなそれぞれ独自のモノサシを持っていて
それを使って他人を測っています。

接する頻度や距離感にもよるのですが、
表面的な付き合いだけでは他人の資質を
ピンポイントに見抜くのは難しいです。

ある程度人生経験があって自我が確立していて
コミュニケーションがちゃんと成立する
大人同士であったとしても、お互いの特徴や
資質を理解するのは至難の業です。

なので当然、自我が確立しておらず
年齢によっては会話すらも難しい子どもの
資質を見抜くというのは
非常に困難なことなのです。

ここで活躍するのが『ホロスコープ』です。

『ホロスコープ』とは生年月日から割り出した
その人が生まれた時の太陽系の星模様を
平面に落とし込んだチャートのことです。

占星術ではこのチャートを読み解くことで
その人の持つ才能や資質、性格などを分析し
自分自身や他人への理解を深めていきます。

まぁ、流派によっては運気とか運勢とか
スピリチュアルな方向に傾いているものも
あるにはあるのですが、僕はどちらかと言うと
人間の資質を分析するアプローチがメインの
占星術を好んで活用しています。

このホロスコープにはものすごく大量の情報が
詰め込まれているので、本当に色んな事が
わかってしまうのです。

僕は基本的には人の資質や特徴を分析し
そこにマッチしたビジネスモデルを構築する
やり方を教えたりコンサルを行ったりと
主にビジネス面で活用しているのですが、
このアプローチは子育てにおいても絶対に
使っていくべきだと考えています。

なぜなら、子どもの資質を見るという点では
世の中のどんなタイプ診断ツールよりも
ホロスコープが使いやすいからです。

世の中には色んなタイプやパターンの
分析ツールや診断テストがあります。

強みの発見ならストレングスファインダー、
適職の方向性ならウェルスダイナミクス、
性格のパターンなら16パーソナリティなど、
優れたツールが沢山存在しています。

が、これらは全て「大人向け」です。

質問の抽象度が高いので
ちびっこに「このテストやってみてね」
と言ってもできないわけです。

テスト自体はポチポチ選択するだけなので
できるといえばできるのですが、
最低でも10代後半くらいになって
ある程度自分で自分のことがわかるように
なってから出た答えでない限りは
ほとんど参考にならないでしょう。

ホロスコープは出生情報だけあれば
作成できるので、オギャーと泣くことしか
できない赤ちゃんであっても
どんな資質を持って生まれてきたのかを
分析することができてしまうわけです。

うちの娘のホロスコープは
出生後15分以内には作成して
奥さんと2人でまじまじと見ていました。

ちなみに、うちは自宅出産だったので
ホロスコープを作成する上で重要な
正確な出生時間も完璧に把握しています。

で、生まれた瞬間から娘の資質と成長を
ずっと見てきて、もうすぐ2年が経つのですが
おおむねホロスコープに現れている通りの
資質を発揮し始めている感じがしています。

娘は「本質的な欲求」を指し示す
月の星座が「かに座」にあります。

月の星座がかに座にある人は
どんな特徴を持っているのかというと、
基本的には家族やそれに準ずる親しい人との
感情的な繋がりや安定を何より大事にします。

繊細なハートの持ち主であり、感受性に優れ、
他人にお世話をするのも好きなのですが
自分も誰かに甘えるのが好きでもあり
とにかく家族との思い出を大事にします。

実際、うちの娘はとにかく甘えん坊ですし、
家族写真をニヤニヤしながら眺めたり、
幼いながらに僕や奥さんにご飯を
食べさせようとしてきたりと、かに座の特徴が
かなり強く表れている感じがしています。

心理占星術では本質的な欲求のパターンは
12星座に合わせて12個に分類されていますが、
娘の実態と娘のホロスコープを見比べると
どう見てもどう考えても他の星座の欲求が
当てはまっているとは思えないのです。

まぁ、ホロスコープの中には10個の天体があり
それぞれが異なる欲求を指し示している、
という考え方をする流派の捉え方なので
他の星の欲求も混じっていると思いますが
メインの欲求がわかるのはありがたいです。

子どもが欲しているものがわかるということは、
何をすれば子どもが喜ぶのかを客観的に
把握することができるわけです。

自分と他人が異なる欲求を持っている事を
認識できないレベルの人は、
相手を喜ばせたいと思った時に

「自分がされたら嬉しい事」

をしてあげようとします。

自分がされたら嬉しい=相手も嬉しいだろう

という単純な図式ですね。

運良く自分と相手の欲求の方向性が
マッチしていれば相手は喜んでくれると
思いますが、確率的に考えると
違う場合の方が圧倒的に多いわけです。

愛情をコミュニケートする時には基本的に

・言葉で伝える
・一緒に時間を過ごす
・相手に奉仕する
・プレゼントを送る
・スキンシップをする

といった5つのチャンネルのうちから
無意識に自分が好む種類を選んで
相手に愛情を伝えようとするのですが
これも人によって好みが違います。

言葉で愛情を伝えてもらいたい人に
プレゼントをたくさん送っても、相手は

「あの人、プレゼントばかり送ってきて
一体どういうつもりなのかしら。
私はプレゼントよりも”愛してるよ”
って言葉をかけてくれる方が嬉しいのに」

と感じていたりするわけです。

一緒に時間を過ごすことで愛情を感じる人に
メールで一生懸命愛の言葉を伝えたり
3ヶ月に1回だけあってスキンシップをしても
ちゃんと愛情は伝わらないのです。

ちゃんと相手に愛情を伝えたい時は

・相手が欲している事を
・相手が受け取りやすいチャンネルで

提供していく必要があるわけです。

この愛情チャンネルの好みに関しても
ホロスコープを見るとおおよその傾向や
パターンが把握できるので楽ちんです。

この辺りの考え方は恋愛においても
非常に有効なアプローチなのですが
今回は子育ての話が中心なので
占星術を活用した恋愛必勝メソッドである

『ラブ占星術』

については、またそのうち気が向いた時に
書いていきたいと思います。

話は戻るのですが、子どもの持つ欲求や
エネルギーの性質、適職の方向性、
考え方のパターン、怒りのポイントなどを
あらかじめ把握しておくと、子育ては
グッとやりやすくなります。

両親が自分の資質を把握した上で
子どもとの違いを認識して接していけば
かなりメタレベルの高いコミュニケーションが
取れることになると思いますし、
親の価値観をとにかく押し付けるという
パワープレイをしなくて良くなるのです。

さらに、個性や資質を把握するということは
ステージの発達においても重要になります。

各ステージにはそれぞれその時期に現れる
特徴や傾向などがあるのですが、
その表れ方にも個人的な資質やパターンが
ミックスされやすくなります。

「縦軸(ステージ)」と「横軸(資質)」が
複雑に絡み合うということです。

例えば、思春期に相当するステージ3では
エゴがかなり発達してきます。

ルールを無視して自我を通そうとしたり
有り余るエネルギーが暴走して暴力に
発展することもよくあるケースです。

そのエネルギー暴走の表れ方は
ホロスコープを見ると傾向が掴めます。

牡羊座の要素が強い人であれば
スポーツや暴力と言った直接的な肉体的な
表れ方をするでしょうし、

双子座の要素が強い人は言葉の暴力や
噂話やウソを付くことに精を出すでしょうし、

獅子座の要素が強い人はやたら威張ったり
「俺のほうが上だぞ」というマウンティングを
仕掛けることに夢中になるでしょうし、

乙女座の要素が強い人は他人のアラ探しや
潔癖さや几帳面さが際立つといった
傾向が現れてくるのです。

この「縦軸」と「横軸」の関連性については
現在も研究中なのですが、これから子どもを
育てながら観察していくことでかなり
興味深い理論が構築出来る予感がしています。

長くなったので今日はこの辺にしておきますが、
これからの時代の子育てにおいては

『ステージ理論』

『子育て占星術』

の2本柱は絶対に必須になってくると
個人的に確信を持っています。

色んな子育て法や育児テクニックなどは
ちまたに溢れている本に書いてあります。

しかし、

「頑張って勉強して良い学校に入って
大企業に就職すれば一生安泰」

という昭和の幻想はとっくに崩壊している
今のこのご時世に、表面的なテクニックを
どれだけ学んでもダメなんです。

もっと本質的な部分、つまり、
人間の性質と子どもの資質という
全ての土台となる要素に対しての
理解を深めていくべきだと僕は思います。

最後に僕の考えを3行でまとめると

「ステージ理論を把握して土台を満たし
子どもの資質や方向性を見極めた上で
才能開花に適した環境を用意する」

ということです。

これが今、僕が子どものために出来る
最大のプレゼントだと思います。

まだまだ理想の環境には遠いですが、
少しずつ着実に進めていって
その経過はまたシェアしていこうと思います。

それではまた!

いとう

追伸:

近々、子どもの才能や資質を見極める
『子育て占星術』の初級セミナーを
開催しようと考えています。

つい最近、ステージ理論に関してまとめた
書籍を出版された社会啓発家のDr.吉村と
共同で開催する可能性もあります。

共同開催の場合、縦軸のステージ理論と
横軸の子育て占星術が一回で両方学べる
お得なセミナーになる予感がしています。

子育てに取り組んでいる人は絶対に
知っておくべき内容だと思うので
開催の際はぜひ参加して欲しいです。

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